解決までの流れ
Dさんは、借入期間が3~4年と短かったため、任意整理をしても債務の圧縮はそれほど望めなかったことと、返済原資は月々2万円がやっとだったため、任意整理での解決は難しいと判断しました。
となると解決の手段は自己破産か個人再生のどちらかとなりますが、Dさんは不動産などの資産を特にもっていなかったため、やはり自己破産しかないということで納得してもらい、手続を受任してから半年後、無事に免責許可決定が出てようやく借金から解放されることになりました。
解決のポイント
Dさんのように、自己破産に抵抗がある人は少なくありません。
「借りたものは返すべき」「人の道を踏み外すイメージ」「選挙権を剥奪されるなどの勘違い」などで、どうしても自己破産だけはしたくないと考えるようです。
確かに返済できるような状況であれば返済した方がいいとは思います。
しかし、どうしても返済原資が確保できないとか、借金の額が多すぎるなどで返済が難しい場合もあり、そのようなケースでは自己破産を選択せざるを得ないこともあります。